アロマセラピー発祥の地であるフランスなどヨーロッパでは代替・補完医療として「メディカルアロマセラピー」が活発に活用されています。
日本では、リラクゼーションとしてのアロマセラピーから認知されたため、医療現場への浸透は緩やかでしたが近年、メディカルアロマが西洋医学による治療効果を高めるだけでなく、顧客の満足度アップや新規開拓にも要綱であることが認知されるようになり、必要性が高まりを見せています。
また医師、看護師などスタッフの皆様の疲労緩和、ストレス緩和にも活用頂くことが出来ます。そんな医療の現場でどのようにアロマセラピーを導入し活かすことができるのかをご紹介いたします。
がんなどの緩和ケアにアロマセラピーを活用する動きが広がっています。
精油には痛みの緩和や不快部分の改善などを期待できる薬理作用があるだけではなく、何よりトリートメントを用い直接肌に触れられることで痛みやストレスは和らぐことも期待されます。
また、傍で寄り添っておられるご家族様の看護疲れの改善、ストレス緩和など精神的サポートにもお役立て頂けます。
アロマセラピーは、脳に直接働きかけるため神経に働きかけることを得意としています。
そのため、痛みの緩和や神経刺激の緩和などの作用が期待されます。
また、リハビリテーションを行う際に痛みの緩和だけでなく前向きに取り組めるよう精神的バックアップにも活用できます。
妊娠時には、女性ホルモンに作用や神経刺激の強い精油は使用できないので、十分な知識の下で行う必要性があります。
しかし、妊娠中の不安緩和やむくみの改善など期待できる作用は多く、アロマセラピーを導入されている産婦人科も多くあります。
退院時のお祝いとして、全身トリートメントを医院からプレゼントし、心身ともにストレスからの解放を行っているところも患者様に喜ばれています。同時にベビーマッサージをお母様にお教えし、親子のコミュニケーションづくりに役立てている医院もあります。
アロマセラピーが一番得意とするところが「ストレスの緩和や心身のリラックス」です。
芳香だけでもこのような症状に寄り添うことは可能なのですが、トリートメントすることにより筋肉のこわばり緩和、血流の促進を行い、同時に心の緊張も取れていきます。
心の緊張をほぐすことは視野も広がりストレス緩和に一番大切なことなのではないでしょうか。
ゆっくりとした時間と空気の中でカウンセリングすることにより、さらに効果的なカタルシス作用が期待できます。
たくさんの方が出入りする外来だからこそ、様々なシーンでアロマセラピーの活躍の場が多くあります。
インフルエンザなど感染予防として、受診時の緊張緩和など、無意識のうちに香りで脳に働きかけ環境を整えることが出来ます。
トリートメントなど施術ではないため、医院スタッフの方へメディカルアロマの作用や環境整備の方法に関する研修を行い環境整備のお手伝いをさせて頂きます。
入院患者様は、長期にわたる入院によるストレスや、ご自身の病状に対する不安など元々のご病気だけではなく入院することによる心身のお負担が多くあります。
そのための緩和に用いることはもちろん、血栓の予防や皮膚への刺激など、西洋医学のサポートとして活用頂くことができます。
精油の作用を活用し、認知症予防や活動的な行動を促すことを目的に導入されている施設が多くあります。
精油作用は直接脳に働きかけるので、無意識のうちに行動を促すことや精神安定に有効とされています。
芳香により日常的に活用する方法をアドバイスさせていただきたり、施設に定期的に訪問し利用者様や従業員様に施術を行うことも可能です。